科名:アヤメ科
園芸分類:耐寒性多年草
原産地 :交配種
花期 :5月〜6月
植え時 :6月(花後)〜10月
別名 :ドイツアヤメ、レインボーリリー、
ひげアイリス、ベアデッドアイリス
ジャーマンアイリスとは、地中海沿岸〜中近東原産のゲルマニカ種といくつかの原種アイリスとの交配により人為的に作られた園芸品種群です。とても高貴で豪華な花を咲かせる宿根アイリスであり、古くからヨーロッパで愛されてきました。
ジャーマンアイリスの名前からドイツ原産と思ってしまいますが、実は違います。ゲルマニカというドイツアヤメが母体となっているため、このように呼ばれるようになったようです。
20世紀初頭からヨーロッパで生まれたジャーマンアイリスは、1920年ごろにアメリカに渡り人気が爆発し盛んに品種改良されました。従って品種が豊富であり現在でも交配により新しい品種が生まれています。
花の色も白,黄,青,赤,紫,オレンジ、ピンク,茶,黒と、その色彩の豊富さと艶やかさで「虹の花」とも呼ばれます。
日本には大戦後に移植されましたが、現在では各地に愛好家が増え、5月から6月にかけ至る所で見かけるようになりました。愛好家の中にはアメリカから新しい品種を直輸入する方もいるようです。
同じアヤメ科・アヤメ属のハナショウブが湿地帯の酸性の土壌に生えるのに対して、ジャーマンアイリスは大変乾燥に強く暑さや寒さにも強くアルカリ性の土壌を好むのが特徴です。
乾燥した土壌を好み湿気を嫌うため、よほど乾燥していない限り水は与える必要はありません。
肥料もほとんど与える必要がありません。与えすぎると病気にかかりやすくなります。土壌のアルカリ性を保つために苦土石灰や草木灰を必要であれば与えます。窒素分の多い肥料(油粕)を与えるとその時は良く成長しますが、軟腐病(株がどろどろに溶け出す)にかかる確率が高くなるので注意が必要です。
学生や主婦、社会人、中高年者でも気軽に始めやすいバイトが短期バイトです!
●ジャーマンアイリスの花の説明
・上花弁 ・・・・ 内花被片、上部の花弁(3枚)
・下花弁 ・・・・ 外花被片、下部の花弁(3枚)
・ひげ ・・・・ 下弁のつけ根の部分に1つある(合計3つ)
・雄しべ ・・・・ ヒゲの奥から花糸が上に伸びてその先の花粉が付いている部分(合計3つ)
この花粉が雌しべに付くことにより受精して種ができます
・旗弁(爪弁) ・・・・ 雌しべの上にある小さな花びらのような部分(3枚)
・雌しべ ・・・・ 旗弁の下の外側の薄いまくれたようになった部分(3つ)
●ジャーマンアイリスの葉
ジャーマンアイリスの葉は株元から上に複数伸びます。幅は3〜4センチ位ありやや厚めです。葉の先はとがっていますが、葉は比較的柔らかく傷つきやすいです。
葉は古い葉は枯れて新しい葉が生えてきて新旧交代します。
冬場は葉も小さくなり枯れ気味ですが、緑の部分は残ります。
株の端の部分から葉が真直ぐ伸びています 元気に葉が伸びている様子
●ジャーマンアイリスの株(球根)
ジャーマンアイリスの株は湿気に弱いため上の部分が地上に出るように浅植えします。親株の周りから葉をつけた子株が複数出てきて生長します。
株の下には長く伸びた根が地面にしっかり根付きます。根がしっかり張り株が地面に沈んだら、周りの土を取り除き、株の半分が地上に出るようにします。
株の表面は硬く乾燥や寒さにも強いです。しかし、この株が腐ってドロドロになる軟腐病という病気があるので、その原因となる高温多湿、枯葉の放置、窒素分の多い肥料などには注意が必要です。
排水性を良くするために、高い畝を作りその天辺に株を植えるとよいでしょう。
中央の親株から5つの子株が生長した様子 株を堀り上げて子株を分割した様子、根が太くて長いです
ジャーマンアイリスは草丈や開花時期も種類のより違いがあります。
種類名称 | 説明 |
ドワーフ 『Dwarf』 |
30cm前後、未満、早咲き スタンダード、ミニチュアに分類 |
インターミディエイト 『Intermediate』 |
40cm〜70cm、早咲き |
ボーダー 『Border』 |
40cm〜70cm |
トール 『Tall』 |
70cm以上 |
品種改良によりジャーマンアイリスの花色、花形はさまざまです。多くのバリエーションがありますが代表的な種類を簡単に説明します。
種類名称 | 説明 |
花色の種類 | |
セルフ | 上弁下弁とも同じ色の花で最も一般的な配色 |
バイトーン | 上弁下弁が同系色で下弁の色調が濃い種類 |
ネグレクタ | バイトーンの中で特に青紫の濃淡がはっきりしたもの |
バイカラー | 上弁が淡色で下弁が他系濃色のカラフルな種類 |
バリエガタ | バイカラーの中で上弁が黄色で下弁が別色なもの |
アモエナ | バイカラーの中で上弁だけ白く下弁が着色する種類 |
プリカータ | 淡色の花弁に濃色縁取りがある覆輪品種 |
ブレンド | 一枚の花弁に二色以上が複雑に混じりあった種類 |
花形の種類 | |
ホーン | ヒゲの先端が小さく突起状に変化して伸びた種類 |
レース | 弁端が細かいギザギザで縁取られた気品漂う花弁 |
ラッフル | 花弁が反転するほど強く波打つ華麗な花形 |
このサイトに関する感想やご意見は私にメールでください
夏休みを利用して短期バイトやリゾートバイトをしてみませんか!:http://xn--u9j7a8g3fnb5686auvo7q0ahv5a.net/